最初の石けんは、人の体を洗うためのものではなかった!石けんの誕生と進化の歴史
最初の石けんは、人の体を洗うためのものではなかった。最古の記録で洗われていたのは、人の体ではなく羊毛でした。身近な脂と灰が、毎日の洗面台に届くまでの4500年をたどります。
メソポタミアのシュメールの粘土板から始まり、灰汁で布を煮る鍋、髪を赤く染めるサポ、海藻の灰で固めた石鹸へと進みます。石田三成に届いた「志也保牟」2個と横浜の工場を経て、現代の洗面台へつながる石鹸の歴史をご紹介します。
石鹸は、脂と灰汁の働きを確かめ、作り方を受け継ぐ積み重ねから生まれました。
▼チャプター
0:00 洗面台にある4500年
1:44 丘の伝説と粘土板
3:30 灰をくぐった雨水
9:20 薬と赤い髪
10:02 持ち歩けない石鹸
15:37 シャボンと石鹸
18:14 横浜三吉町の工場
22:49 手の中の二つの名
▼参考資料
・American Cleaning Institute「Soaps & Detergents History」
・Sally Pointer(2024)「An Experimental Exploration of the Earliest Soapmaking」EXARC Journal 2024/3
・Totelin「White as marble? Soap in Mediterranean Antiquity」HerbalHistory
・東京家政学院大学紀要43号「サイカチ、ムクロジ、灰汁の洗浄性と溶液物性」
・Science History Institute「Making the Process」
・国立国会図書館レファレンス協同データベース(高崎市立中央図書館)石田三成の礼状に記された石鹸に関する回答
・ビオティック「石鹸の日本への到来と普及」(『花王石鹸五十年史』を参照)
・大阪市立科学館 小野昌弘(2018)「石けん、しゃぼん、ソープ」
・江戸東京博物館図書室「江戸時代、洗濯に石鹸と洗濯板を使用したか」
・横浜市南区(1994)「石鹸工場発祥の地」銘板文
・花王「はじまりは、たった一個の石けん」
・ライオンケミカル「石鹸百科 石鹸の歴史」 / 「石鹸以前の洗浄剤」
・日本石鹸洗剤工業会「お洗たくの科学」 / 「洗剤メモシート」 / 「統計」
※最古の記録の年代や解釈には資料による違いがあります。「サポーの丘」は伝説で、実在を裏づける証拠は確認されていません。
※脂のついた布の煮洗いから石鹸作りが始まったという説明は、実験考古学に基づく仮説で、起源が確定したわけではありません。
※「石鹸」と「シャボン」は、もともと異なる物を指した言葉です。現在の意味にそろうまでには、長い時間がかかりました。
※洗浄力の比較は特定の実験条件での結果です。また、固形石鹸の35年間の減少や2020年の液体手洗い用の増加は、生産量の比較で、使用量ではありません。
※古代の皮膚病治療や日本での下剤としての使用は、歴史上の用途の紹介です。現代の健康・医療上の助言や、使用を勧めるものではありません。
※登場人物の映像は本人の容貌を示す似顔絵ではありません。映像は解説のための再現・想像図です。
#古代人 #人類史 #石鹸の歴史
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