脚本家・倉本聰さんお別れの会 岩城滉一さんや風間俊介さんらが生前の温かな思い出や感謝語る
代表作「北の国から」などを手掛けた脚本家・倉本聰さん。きょう(3日)富良野市でお別れの会が開かれ、生前ゆかりのあった多くの著名人が思い出を語りました。
岩城滉一さん)
「『病気は薬で治るけどお前のバカは癖だから治らない』と言われていてすごくあたたかい言葉だなと思ってそれ一番覚えていますね。お疲れ様でしたと言うしかないかな。
僕も随分悪いことをしてきたけど先生だけがいつも味方してくれたので、義理も恩もすごいあるので一言では言い切れない」。
北の国からに出演した俳優の吉岡秀隆さんから贈られた花のそばには、蛍役・中嶋朋子さんの姿が。
ここ富良野で数々の名作を生み出してきた脚本家倉本聰さん。今年9月多臓器不全のため91歳で亡くなりました。
お別れの会には生前ゆかりのあった舘ひろしさんや竹下景子さんらが訪れ倉本さんとの思い出を語りました。
竹下景子さん)
「まだ信じられなくて、ずっとその思いを抱えて東京から今来た。元気な先生のお写真を見ていなくなっちゃったんだと自分に言い聞かせてお礼を申し上げてきました」。
小野武彦さん)
「僕は51年前に俳優を諦めて来月からある職場に勤めることになっていた時に、一本の電話が鳴ってそれが先生からの電話でそれで51年間続けることができたという大恩人なので、あの電話がなかったら僕は今まで仕事を続けてこられなかったので感謝してもしきれないくらいの恩人」。
創るということは遊ぶということ創るということは狂うということ。倉本さんは1935年、東京に生まれ、東京大学を卒業後、ニッポン放送に入社。
4年で退社し、売れっ子脚本家になりますが、39歳の時、NHKの大河ドラマでスタッフと衝突し札幌へ。
ドラマは途中降板。1977年富良野に移住しました。
倉本聰さん)
「富良野に来たことで僕の場合、すべてが始まった」。
富良野で執筆し、46歳で大ヒットしたのがテレビドラマ「北の国から」です。
おととし廃止された富良野市の「布部駅」。ドラマで黒板五郎一家が初めて北海道に降り立った場所です。
倉本さん直筆の記念碑が建てられています。
倉本聰さん)
「待合室にストーブがあって、誰もいないところで1人座り込んで構想を練ったのが北の国からです」、「それまで(年間)20万人だった富良野の観光客が200万人にいきなりあがっちゃった」。
富良野市 北猛俊市長)
「北の国からという映像を通じて富良野の情報、魅力も含めて情報発信していただいたというのが大きい」。
香山芽郁記者)
「今日のために用意された無料循環バスに続々と人が乗り込んでいきます」。
お別れの会に合わせて富良野市内を走る無料循環バスは満席状態に。きょう(3日)もドラマゆかりの地には多くのファンが訪れています。
余市町から)
「社会に対する態度が好き。へつらわない、こびない、男としては理想」。
富良野に移住しておよそ半世紀。90歳を迎えた去年死ぬときは富良野でと語っていました。
倉本さん)
「僕はそういうつもりだから、家を全部自分たちで建てているが死ぬ部屋まで決めてありますし、遺体の出し方まで決めている」。
生前自ら墓を建て、今年9月、富良野の自宅で亡くなった倉本さん。
依田英将アナウンサー)
「お別れの会の会場内の壁には倉本さんが手掛けたドラマ、映画のポスターが貼られています。昭和30年代から最新作まで70枚以上のポスターが貼られています」。
映画監督で脚本家 是枝裕和さん)
「倉本さんの書かれているものはいろんな意味でしくじってしまった人への執着というか偏愛にあふれていますよね。自分が脚本を書く時にはすごくお手本になっています。教科書みたいな脚本です」。
清水美砂さん)
「先生に天国から『ほらもっと頑張れ清水』と言われるかもしれないけど頑張りたいと思います。天国から見ていただいて『よくやったね』と一言かけていただけるように。最後会いたかったな」。
風間俊介さん)
「一緒にお酒を飲んだ時に『風間はその顔をしていろんなこと考えたりクレバーな部分もあるんだな』と。『その感じが良いからそのまま生きてけよ。時にずるく、時にずうずうしくて謙虚な空気をまといながらでもずぶとく生きてけよ』というのを言ってくれたのがとてもうれしかったです。これからも先生から渡してもらった物語というのを自分の血肉にして生きていけたらなと思いますし感謝の気持ちが強いです」。
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