借金を背負い潰れかけた店の跡取り。雇い入れた白髪の女の正体は、日本橋を震え上がらせた伝説の女番頭だった
「ここで、働かせておくれ」。父の借金十五両を背負い、潰れかけた湯島の荒物屋に、町じゅうが鬼婆と呼んで避ける白髪の老婆がやってきました。
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返す期限は、大晦日。売るのが下手な若旦那の新太郎に、お吟は、夜明け前に店を開けろと命じます。
叱り方は、まるで鬼。けれど、帳場で算盤をはじくお吟の指は、目で追えないほど速く、その算盤には、桔梗の紋の焼き印が押してありました。
その焼き印を見た問屋の手代が青ざめ、次の日、日本橋の問屋の主が店の戸口で黙って頭を下げたとき、白髪の女の正体が明らかになります。
江戸の商いでは、品の代金を、盆と暮れにまとめて払う「掛け」が多かったといわれます。大晦日は、一年の貸し借りを締める日です。この物語は、その大晦日に、自分の手で借りを返そうとした若旦那と、鬼と呼ばれた老婆のお話です。
二十五年ぶりに、町じゅうから名を呼ばれた、正月二日の朝。お吟さんは、泣きながら、何を思って笑ったのでしょうか?
よろしければ、コメントで聞かせてください。
0:00 冒頭
1:03 第一章 潰れかけた荒物屋
4:03 第二章 ここで働かせておくれ
6:39 第三章 夜明け前の店
9:11 第四章 一本の蝋燭
12:02 第五章 桔梗の焼き印
15:03 第六章 名で消す借り
17:41 第七章 大晦日の提灯
20:31 第八章 あの晩の提灯
23:26 第九章 お吟さん
※映像と音声は、AIで制作しています。物語はフィクションです。
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