なぜ男女平等なのに、転勤も残業も、男性の側にばかり回すのか【人事経済学】
転勤 男性ばかり/男女平等 残業 偏り/単身赴任 辞令 断れない
転勤の内示が、男性の名前ばかりだったことはありませんか。国の機関が転勤の多い15社に聞いた記録では、女性の多い会社でも転勤した人は男性9人に女性1人の見当で、違いを生んでいたのは、転勤の多い職と、会社が育てる道に誰を置いていたかでした。研究者は、その奥に、辞める見込みを男女で読み分ける会社の判断があると見ています。
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【目次】
00:00 内示の欄は、男性の名前ばかりだった
01:12 転勤の多い仕事に、男性が置かれていた
04:59 会社は、育てる人を先に分けていた
09:51 長い残業も、男性に寄っていた
12:40 家の事情は、言葉にしてよかった
【参考文献】
・労働政策研究・研修機構『企業における転勤の実態に関するヒアリング調査』資料シリーズNo.179(2016年11月30日) https://www.jil.go.jp/institute/siryo...
・大湾秀雄「働き方改革と女性活躍支援における課題―人事経済学の視点から」RIETI Policy Discussion Paper 17-P-006(2017年3月) https://www.rieti.go.jp/jp/publicatio...
・加藤隆夫・川口大司・大湾秀雄「Dynamics of the Gender Gap in the Workplace: An econometric case study of a large Japanese firm」RIETI Discussion Paper 13-E-038(2013年5月・2013年12月改訂) https://www.rieti.go.jp/jp/publicatio...
・山口一男「女性の活用推進へ 企業の間接差別、法規制を」日本経済新聞「経済教室」2014年8月29日(RIETI 掲載) https://www.rieti.go.jp/jp/papers/con...
・総務省統計局『労働力調査』基本集計 2025年平均 第II-8表(e-Stat 2026年1月30日公開) https://www.e-stat.go.jp/stat-search/...
・Claudia Goldin「A Grand Gender Convergence: Its Last Chapter」American Economic Review 104(4), 1091-1119(2014年) https://www.aeaweb.org/articles?id=10...
【帰属の断り】
※ 15社の記録は、企業の人事担当者への聞き取り(2015年7〜11月)です。「女性の転勤者は1割弱の会社が多い」「男性9:女性1」は各社の過去1年の実績やイメージで、職業人生を通じた割合ではありません。転勤の対象が本社採用の総合職中心であることは、記録が先行研究から引いた見立てです。
※ 「男性9:女性1」の会社は旅行業の1社(正社員の女性 6割弱・全国転勤型の総合職の女性 4割程度)です。
※ 会社がなぜその職と育てる道に男性を置いたかは、会社自身はほとんど語っていません。統計的差別(辞める見込みを男女で読み分ける)、コース別の管理、予言の自己成就は、加藤・川口・大湾、大湾、山口の読みです。
※ 「15〜20%ほどの給料の差」は、大湾が2002〜2015年の賃金構造基本統計調査から推定した、同じ会社・同じ年齢・学歴・勤続の男女の差です。
※ 週60時間以上の雇用者(男性209万人・女性46万人)は月末1週間の就業時間による年平均です。「正社員では男性の割合が女性の2倍を超える」は制作者の計算(男性 168÷2,329万人=7.2%・女性 34÷1,276万人=2.7%)です。
※ 男性の転勤と昇進の結びつきが小さいことは、大湾が示した製造業1社の図(事業所間の異動・転居を伴うとは限らない)によります。
※ 内示の場面・単身赴任・夜の事務所などは職場の例として置いた設定です。終盤の「家の事情を言葉にして出す」「断ったときに変わるものを人事に尋ねる」は制作者の勧めで、効果を測った記録はありません。
※ ナレーションは音声合成を使用しています。
#転勤 #男女平等 #人事経済学
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