富士山噴火の灰は、首都圏のどこへ向かう? 国の想定を市区町村ごとに3Dで確かめる
富士山が噴火したら、首都圏のどこに、どれだけ灰が積もるのか。国の中央防災会議の作業部会が計算した3つの風のケースを首都圏の市区町村ごとの地図に描き直し、300年前の宝永噴火の記録とあわせて、本当の大きさで確かめました。
大きなものは縮尺で、小さなものは倍尺で。
▼チャプター
0:00 はじめに
1:05 100キロ先の富士山
2:12 300年前の16日間
5:09 中腹に残る大きな穴
6:20 噴煙と風
7:28 灰の正体
8:40 国の計算、3つの風
12:05 あなたの街は何センチ?
15:12 何センチで何が止まるか
16:43 灰の重さと量
17:53 国と東京都の備え
19:59 まとめ
▼灰の地図について
・灰の厚さの地図は、国が対策を考えるために置いた想定の一例(中央防災会議 広域降灰対策検討ワーキンググループ、2020年)を図から読み取って描き直したものです。将来の噴火の予測ではありません。
・灰が積もっていく様子は、国が示した時間ごとの図(3時間後から15日目まで)のあいだを、なめらかにつないで描いています。
・市区町村ごとの値は、図の色の段階を読んだものです。同じ市区町村の中でも、場所によって変わります。
・1707年の灰の積もり方は、『1707 富士山宝永噴火報告書』の図2-5と、記録に残る厚さをもとに描いたものです。
・噴煙の形と、風の流れを表す線はイメージです(噴煙の高さは資料の値です)。
・実際に噴火したときは、気象庁の噴火警報や降灰予報を確認してください。
・3Dの地形は、高さを強調していません(遠くを見る場面は、地球の丸みも入れて描いています)。
・スカイツリーや灰の箱は、大きさを比べるために同じ縮尺で合成したものです。
▼この動画で使ったデータ
・灰の計算結果:中央防災会議 防災対策実行会議 大規模噴火時の広域降灰対策検討ワーキンググループ『大規模噴火時の広域降灰対策について(報告)』別添資料1(2020年)(https://www.bousai.go.jp/kazan/kouiki...
・1707年の灰:中央防災会議『1707 富士山宝永噴火報告書』(2006年)図2-5(原図:富士山ハザードマップ検討委員会 2004)(https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyoku...
・上空の風の割合:同ワーキンググループ 報告 別添資料1(気象庁 館野の高層気象観測、300hPa、過去10年)
・地形・写真:地理院タイル(標高タイル・全国最新写真(シームレス))を加工して作成(https://maps.gsi.go.jp/development/ic... Grid/AIST), Landsat8画像(courtesy of the U.S. Geological Survey), 海底地形(GEBCO)
・市区町村の境界:「国土数値情報(行政区域データ)」(国土交通省)(https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/data...
・駅の位置:「国土数値情報(鉄道データ)」(国土交通省)(https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/data...
・地図の外側の陸地の形:Natural Earth
・北斎の絵:葛飾北斎 画『富岳百景 3編』一,永楽屋東四郎[ほか],天保5-6 [1834-1835] 序. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/8942997 (参照 2026-11-01)
・江戸の記録の言葉:新井白石『折たく柴の記』(静岡県立中央図書館「温故知新」第69回 に引かれた原文から)、伊東志摩守日記と熙子(家宣の正室)の手紙(『1707 富士山宝永噴火報告書』に引かれた原文から)
▼おもな数字の出典
・内閣府『首都圏における広域降灰対策ガイドライン』(2025年3月)https://www.bousai.go.jp/kazan/shiryo...
・防災庁「事前防災徹底のための緊急要請」(2026年11月2日)(備蓄する水の量)https://www.bousai.go.jp/juyou/emerge...
・首相官邸「災害への備え 事前にできること|防災の手引き」(2026年10月更新)(飲み水とは別に要る生活用水)https://www.kantei.go.jp/jp/headline/...
・中央防災会議 広域降灰対策検討ワーキンググループ 報告・別添資料・参考資料(2020年4月)
・首都圏における広域降灰対策具体化協議会 第1回 資料(2026年3月25日)
・東京都『大規模噴火降灰対応指針』(2023年12月)
・中央防災会議『1707 富士山宝永噴火報告書』(2006年3月)https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyoku...
・宮地直道・小山真人(2007)「富士火山1707年噴火(宝永噴火)についての最近の研究成果」『富士火山』(山梨県環境科学研究所)
・火山噴火予知連絡会 富士山ワーキンググループ 成果報告書(2003年)
・気象庁 広域降灰対策に資する降灰予測情報に関する検討会『広域に降り積もる火山灰対策に資する火山灰予測情報のあり方(報告書)』(2025年4月)
・国土交通省航空局『航空機の安全かつ効率的な運航について』(2004年2月)(旅客機が飛ぶ高さ)https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/...
「計算」と表示した数字(距離、立方体の大きさ、灰の重さ、備蓄する水の量)は、上の資料と公開データから、このチャンネルで計算したものです。
内閣府(防災担当)の仕事は、2026年11月2日から防災庁が引き継いでいます。それより前に出された資料は、当時の名前(内閣府など)で書いています。
#富士山 #火山灰 #宝永噴火
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