日本のエルピーダメモリ、14年買い叩いてきたアップルを「品切れ」で返り討ちにしてしまうww
2026年、アップルがMacやiPadを一斉に値上げ。その理由をたどると、15年前、存続の瀬戸際に追い込まれていた日本の半導体工場に行き着きます。
日本の技術に憧れて入社したずんだもんが目の当たりにしたのは、懸命に作るほど赤字が膨らみ、それでも手を止められない現場でした。
磨き上げた技術も、仲間の仕事も、このまま失われてしまうのか。
追い詰められた工場と、いま私たちが目にする値上げのニュース。この15年のあいだに、いったい何が起きたのでしょうか。
■アップルと半導体の豆知識
〇DRAMのひらめきは、自宅のソファから:
1966年、IBMの研究者ロバート・デナードは、自宅のソファでメモリの仕組みを変えるアイデアを思いつきます。当時、彼が研究していた回路は、わずか1ビットの情報を記憶するのに6個のトランジスタを使うため、どうしても場所を取るのが難点でした。そこで考えたのが、電気を蓄える小さな部品と組み合わせ、トランジスタを1個に減らす方法です。ひとつの記憶回路を小さくできれば、同じ面積にもっと多くの情報を詰め込める。この発想がDRAMの基本となり、1968年に特許として認められました。
〇マイクロンが生まれたのは、歯科医院の地下室:
マイクロンは1978年、米アイダホ州ボイシの歯科医院の地下室で、わずか4人の会社として出発しました。最初に請け負ったのは、別の半導体メーカー向けのメモリチップの設計。そこから自社での製造にも乗り出し、創業から2年後に工場の建設に着手すると、翌年には最初の製品を出荷しています。この工場で作られたメモリは家庭用パソコン「コモドール64」にも採用され、小さな設計会社の仕事が家庭のパソコンへと届くようになったのです。
〇スマホの写真を残す技術は、日本生まれ:
スマートフォンの電源を切っても写真が消えないのは、電気を流し続けなくてもデータを保てるメモリが使われているからです。その代表が、1987年に東芝で生まれたNAND(ナンド)型フラッシュメモリ。1991年に製品化された最初のチップは4Mbit、約0.5MBという容量でしたが、大容量化とともにデジタルカメラのメモリーカードや携帯音楽プレーヤーへと用途を広げていきます。現在ではスマートフォンやパソコンのSSDにも使われ、私たちが持ち歩く写真や音楽を記録しています。
〇iPhoneの分解ロボットには、先代の部品が使われている:
アップルが2018年に発表した「Daisy(デイジー)」は、使い終わったiPhoneから資源を取り出すためのロボットです。発表当時は9種類のiPhoneに対応し、1時間に最大200台を分解できると紹介されました。部品を取り外して分別することで、従来のリサイクル手法では回収できなかった素材も取り出せるといいます。しかも、このDaisy自身も、先代の分解ロボット「Liam(リアム)」の部品を一部再利用して作られています。
■参考資料
本動画の題材と、概要欄の豆知識に関する主な参考資料です。
【アップルの価格改定・半導体産業の背景】
・Apple Explains Why It Raised Prices on 14 Products Today ― MacRumors(2026年6月25日/価格改定についてのアップルの声明を掲載)
・Elpida Memory Files For Bankruptcy; Micron Shares Rally ― Forbes(2012年2月27日/エルピーダの経営破綻に関する当時の報道)
・Micron and Elpida Announce Closing of Sponsor Agreement Transactions ― Micron Technology・Elpida Memory共同発表、GlobeNewswire掲載(2013年7月31日/買収完了と広島・秋田の拠点について)
・Micron Commences Volume Production of Industry-Leading HBM3E Solution to Accelerate the Growth of AI ― Micron Technology(2024年2月26日/HBM3Eの量産開始)
・Micron Technology, Inc. Reports Record Results for the Third Quarter of Fiscal 2026 ― Micron Technology(2026年6月24日/売上高・利益・売上総利益率)
・Fiscal Q3 2026 Earnings Call Prepared Remarks ― Micron Technology(2026年6月24日/メモリの需給・価格動向、長期供給契約の説明)
・マイクロン、AI向け先進メモリの支援に向けて、広島工場のクリーンルームに着工 ― マイクロン(2026年7月4日/広島拠点の拡張と日本政府の支援)
【豆知識】
・Dynamic random-access memory (DRAM) ― IBM(デナードの発明とDRAMの仕組み)
・Company timeline ― Micron Technology(創業時の仕事、最初の工場と製品)
・技術開発ヒストリー ― キオクシア(NAND型フラッシュメモリの発明・製品化と用途の広がり)
・NAND型フラッシュメモリとは ― キオクシア(電源を切ってもデータを保持する仕組み)
・Apple、下取りとリサイクルプログラムを通じたアースデイへの寄付を実施 ― Apple Newsroom(2018年4月19日/Daisyの性能とLiamの部品の再利用。日本語版・英語版を参照)
■視聴上の注意・免責事項
本動画は、実在の企業・人物や公開記録をもとに構成したエンターテインメントです。ずんだもんとテツさんは、半導体産業の歩みを描くための架空の登場人物であり、劇中の価格交渉や社内会議、登場人物の心情には演出上の創作・脚色が含まれます。実際の会話をそのまま再現したものではなく、特定の個人・企業・団体を誹謗中傷したり、各社の公式見解を代弁したりする意図はありません。
■価格・数値について
動画内の価格、為替、業績、投資計画などは、それぞれの出来事や資料の発表時点の情報を扱っています。製品価格は国・地域、仕様、販売時期によって異なりますので、購入を検討する際は各社の公式情報をご確認ください。
■お借りしている素材
VOICEBOX(ずんだもん):https://voicevox.hiroshiba.jp/
立ち絵(坂本アヒル様):https://commons.nicovideo.jp/works/im...
いらすとや:https://www.irasutoya.com/?m=1
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