大きな貯金も、旅の仲間もいらない――年金で小さな一人旅を楽しむ62歳が見つけた、幸せな老後をつくる「3つの習慣」。
「旅行は、誰かと行くものだと思っていました」
岐阜県大垣市の団地で一人暮らしをする早川さわこ、62歳。観光バスのガイドとして40年、日本中の名所を案内してきました。けれども、自分のための旅をしたことは、一度もありません。年金は月11万2千円、貯金は160万円ほどです。
友人たちと計画した金沢旅行は、出発前に全員が行けなくなり、一人で出かけた二泊三日は、分刻みの行程表に追われるだけの旅でした。使ったお金は、キャンセル料と合わせて10万4千円。
電車で出会った元時計屋の男性が教えてくれた、帰りの電車の時刻だけを決める旅。年金から先に分けておく、小さな「旅の封筒」。そして、40年お客さまに譲ってきた「いちばんいい席」。
大きな貯金がなくても、一緒に行く仲間がいなくても、年金の中で楽しめる小さな一人旅と、幸せな老後をつくる3つの習慣の物語です。
▼目次
0:00 三人分のキャンセル料と、一人の金沢旅
11:27 十万円の旅と、楽しかったのかという問い
14:50 千二百八十円の、ようろうの駅のベンチ
20:11 ひとつめの習慣:年金から先に分ける旅の封筒
24:45 ふたつめの習慣:帰りの電車の時刻だけ決める
32:46 一日だけのバスガイドと、隣の空いた席
36:00 杉本さんのいない木曜日
38:34 みっつめの習慣:いちばんいい席に、自分で座る
44:34 バスツアーを断った理由
52:30 別々に行って、窓のカウンターで待ち合わせ
皆さんが、一人で行ってみたい近くの場所はどこですか。よろしければコメント欄で教えてください。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体は実在のものとは関係ありません。
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