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水を抜いてから組み替える決まりだった。止まっていたはずの原子炉は、なぜ臨界になったのか【RA-2臨界事故】

事故ファイル【3D断面で再現】4,764回視聴投稿日: 2026/11/06
1983年9月23日、金曜日の午後4時10分。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの近くにある原子力の研究所で、実験用の小さな原子炉「RA-2」が即発臨界になりました。運転員が1人で、頭上のクレーンを使い、水槽の中の燃料を組み替えていたときのことです。決まりでは、組み替えの前に水をすべて抜くはずでした。運転員は亡くなり、ほかに17人が放射線を受けました。 出力わずか0.1ワットの「熱を生まない原子炉」で重なった、抜き切られていなかった水、取り出されずに残った燃料、カドミウムの板が付いていない制御要素、そして立ち会う人のいない作業。アメリカの原子力規制委員会とロスアラモス国立研究所の資料などをもとに、装置の断面図で順を追って解説します。 00:00 はじめに 01:04 第1章 熱を生まない原子炉 02:09 第2章 水槽の中の炉心 03:31 第3章 水を抜くという決まり 04:44 第4章 金曜日の午後 06:06 第5章 2体目の制御要素 07:45 第6章 調査が見たもの 09:17 第7章 1枚の図 ■ 出典 ・米国原子力規制委員会(NRC)「Information Notice No. 83-66: Fatality at Argentine Critical Facility」(1983年) https://www.nrc.gov/reading-rm/doc-co... ・同「Information Notice No. 83-66, Supplement 1」アルゼンチン国家原子力委員会の事故報告書の英訳つき(1984年) https://www.nrc.gov/reading-rm/doc-co... ・ロスアラモス国立研究所「A Review of Criticality Accidents, 2000 Revision」LA-13638(2000年) https://www.osti.gov/biblio/758728 ・「Accident in a critical facility: physical dosimetry」第7回 国際放射線防護学会 大会(1988年)INIS の要旨 https://inis.iaea.org/records/qhc6b-q... ・アルゼンチン国家原子力委員会「MTR core experiments analysis. Pt. 1」(1987年)INIS の要旨 https://inis.iaea.org/records/4j8x6-0... ・「The reactivity worth of one or two Cd plates in an MTR-fuel-type reactor」(1987年)INIS の要旨 https://inis.iaea.org/records/sw9p8-w... ・「Research reactors in Argentina」(1999年)INIS の要旨 https://inis.iaea.org/records/05spr-g... ・「Decommissioning planning of research reactors in Argentina: The RA-1 case」(2003年)INIS の要旨 https://inis.iaea.org/records/6yp0e-e... ・IAEA-TECDOC-1508「Description of research reactors in countries participating in the TC Regional Project RLA/4/014: Argentina」(2006年)INIS の要旨 https://inis.iaea.org/records/01xfh-2... ・IAEA-TECDOC-1593「Argentine experience in shipping irradiated fuel to the United States of America」(2008年)INIS の要旨 https://inis.iaea.org/records/j1kzw-x... ・米国 国家核安全保障局(NNSA)「U.S.-Origin Nuclear Fuel Safely Returned from Argentina」(2006年)政府サイトの保存アーカイブ https://webarchive.library.unt.edu/eo... ・アルゼンチン原子力規制機関(ARN)決議 18/2002(AR 4.2.1・AR 4.9.1 改訂1)(2002年) https://www.argentina.gob.ar/normativ... ・ATOMICA「臨界実験装置」(08-01-03-06)(2006年) https://atomica.jaea.go.jp/data/detai... ・ATOMICA「試験研究炉用ウラン燃料」(04-06-01-04)(2010年) https://atomica.jaea.go.jp/data/detai... ・世界原子力協会(WNA)「Nuclear Power Reactors」 https://world-nuclear.org/information... ・世界原子力協会(WNA)「Nuclear Power in Argentina」 https://world-nuclear.org/information... ■ 図について ・3Dの部屋・水槽・炉心・クレーン・水を抜く仕組み・制御室の形と配置は、資料の記述をもとにした模式・再現イメージです。燃料のある範囲(約30センチ×38センチ)、黒鉛の厚さ(約7.5センチ)、燃料の板の枚数(19枚・15枚)とカドミウムの板の枚数(2枚)は資料の値です。 ・水槽の大きさ、燃料要素の長さ、建物の間取りは、読んだ資料にないため模式です。燃料要素の拡大図は見やすく大きくし、形を簡略にしています。カドミウムの板の位置も模式です。 ・この日の炉心の並び、入れ替えた位置、2体目がどこまで入っていたかは資料にないため模式です。取り出すはずだった2体の置き場所は、「黒鉛のすぐ外・黒鉛に触れる場所」という記述をもとにしています。 ・残っていた水の高さは資料にありません。資料によって「抜かれていなかった」「一部しか抜かれていなかった」と書き方が違うため、本編では「抜き切られていなかった」としています。 ・青い光と飛び出す点は、核分裂の強さと中性子を分かりやすく表した模式です。出力の山のグラフと「臨界への近さ」「臨界までの余裕」のメーターは考え方を示す模式で、目盛りの値はありません。 ・放たれたエネルギーは、資料で一致する約1000万ジュール(約10メガジュール)としています。核分裂の回数は資料ごとに違うため使っていません。 ・炉心にあった燃料をアメリカへ返した数は、資料によって数え方が違う(燃料集合体24体/燃料板436枚)ため、本編では数を出していません。 ・2002年の決まりがRA-2の事故を受けて作られたかどうかは資料に書かれていないため、因果関係は述べていません。 ・人形は作業の姿勢を示すだけで、実際の立ち位置を表すものではありません。人の数と位置も模式です。 ■ 制作について ・登場する方の名前は出していません(役割で呼んでいます)。 ・誰かを責めるためではなく、何が起きたのかを正しく知るための解説です。 ナレーション:ElevenLabs BGM:オリジナル曲(ElevenLabs Music で制作) 効果音:ElevenLabs Sound Effects・自作 #事故ファイル #RA2臨界事故 #臨界事故 #原子力 #事故解説

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