【漫画】兄に「空気入れ係」と笑われた自転車屋の俺。発表会で五輪メダリストが「その人を、12年探していた」と俺を見つめた結果…【恋愛漫画】
小さな店を守り続けることは、負けることなのか。ずっと、そう思っていました。
「気をつけて」。親父の口ぐせを、俺は毎日、お客さんに言い続けてきました。
今回は、兄に「空気入れ係」と笑われた町の自転車屋と、12年間ある人を探し続けていたオリンピック銀メダリストのお話。
市のシェアサイクル事業の発表会。大きな会社の社長になった兄は、マイクを握って、会場のすみの俺を指さしました。
「あそこで空気入れを持っているのが、うちの弟です。今日は、空気入れ係として来てもらいました」
ホテルの大広間に、笑い声が広がりました。紺のつなぎに、油で黒い指。俺は黙って頭を下げるしかありませんでした。
その時、ステージの袖から、白いスーツの女の人が出てきました。オリンピックの自転車ロードレースで銀メダルをとった、星野ひなたさん。
彼女は兄の手からマイクを取ると、まっすぐ俺を見て言いました。
「私、その人を、12年、探していたんです」
12年前。俺は、この人に、なにをしたのだろう。
答えは、1台の黄色い自転車の中にありました。そして、発表会に並んだ新しい自転車には、誰も知らない秘密が隠されていたのです……
あなたには、誰かに言われて、ずっと忘れられない「ひとこと」はありますか?
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※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
00:00 発表会で「空気入れ係」と笑われて
04:07 豆腐屋のタケさんと、ブレーキの音
08:06 店に来た、帽子の女の人
12:14 毎朝4時の、黄色い自転車
16:11 色あせたふだ「気をつけて」
20:09 出発式の前に、もう一度
24:11 ゆうとくんのけがと、町のうわさ
28:09 「おやじさんが生きてたら」
32:09 「せんせいは、わるものじゃない」
36:18 夜11時、裏口のノック
40:23 出発式、ステージの上の点検
44:28 兄の「事故ゼロ」と、市役所の書類
48:38 雨の日、兄が店に来た
52:46 ふたりで走る、昔の配達の道
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