千姫のその後|燃える大坂城を出た19歳は、それから50年、何を守ったのか【豊臣兄弟!】
1615年、燃える大坂城から、19歳の千姫が城の外へ出ました。豊臣秀頼の妻で、徳川秀忠の娘。それから1666年に70歳で亡くなるまで、およそ50年を生きます。
本多忠刻との再婚と姫路の歳月、1626年の夫・姑・母の死、江戸の竹橋で天樹院として暮らした後半生。秀頼の娘・天秀尼の命を守り、東慶寺を支え、その十三回忌の供養まで届けた千姫は、何を守って生きたのか。『駿府記』『徳川実紀』、同時代の日記・書状、イギリス商館長コックスの日記、近年の研究から、その足どりをたどります。シリーズ「豊臣家の女たちのその後」の1本です。
▼この動画で分かること
・1615年5月7日、大坂城を出た千姫――『駿府記』の記事と、記録ごとに違う「連れ出した人」
・秀忠は怒ったのか? 後の軍記の「とか」と、同時代の手紙の「両御所の満足」
・秀頼の娘(天秀尼)の助命と、イギリス商館長コックスの日記
・坂崎出羽守の騒ぎ――約束の噂、記録ごとに違う理由と最期
・本多忠刻との再婚、姫路の10万石、化粧櫓と千姫天満宮
・1626年、夫・姑・母を半年で見送る。江戸へ戻り天樹院に
・1629年の縁談を断った千姫、東慶寺の仏殿、綱重の母親代わり
・1657年、天秀尼の十三回忌の供養/1666年、70歳の死と墓所
・「吉田御殿」の噂はいつ生まれたのか
▼チャプター
0:00 オープニング
1:19 第1章 大坂城を出た日
4:11 第2章 秀頼の娘
5:42 第3章 坂崎出羽守の騒ぎ
7:36 第4章 姫路の歳月
9:58 第5章 1626年
11:41 第6章 竹橋の天樹院
14:20 第7章 70年の生涯
15:47 第8章 吉田御殿の噂
17:09 エンディング
▼ご注意
・一部の映像は、当時の雰囲気を伝えるために制作したイメージ映像です。
・史料の引用は、刊本・研究者の翻刻に拠り、現代語訳は制作者によるものです。
・同時代の日記・書状で確かめられることと、のちの編纂物・寺の伝承・研究者の見方を分けてお伝えしています。誤りに気づかれた方は、コメントで教えてください。
・2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」とは関係のない、独自の解説動画です。ドラマの映像・音楽・画像は使っていません。
▼主な史料・参考文献
・『駿府記』『当代記』(『史籍雑纂』第2、国書刊行会、1911年、国立国会図書館デジタルコレクション)
・『徳川実紀』第1〜3編(経済雑誌社、1904年、国立国会図書館デジタルコレクション)
・東京帝国大学編『大日本史料』第12編之19(1917年)・第12編之25(1925年)(『義演准后日記』、細川忠興書状、『大坂記』、『元和年録』、『藩翰譜』ほか所収)
・『本光国師日記』(『大日本仏教全書』139・140)
・『幕府祚胤伝』(『柳営婦女伝叢』、国書刊行会、1917年)
・Richard Cocks, Diary of Richard Cocks, Cape-Merchant in the English Factory in Japan, 1615–1622, Vol. I (Hakluyt Society, 1883)
・吉川美穂「『本多平八郎姿絵屛風』の像主について」『金鯱叢書』47(2020年)
・平崎真右「『生きた人間』の描き方―山本有三『坂崎出羽守』論―」『二松学舎大学論集』66(2023年)
・奥野久美子「史劇『坂崎出羽守』と講談本『番町皿屋敷』(加筆版)」(2024年)
・小二田誠二「実録体小説の原像―『皿屋舖辨疑録』をめぐって―」『日本文学』36-12(1987年)
・具知會『幕藩権力下の尼寺に関する宗教政治史的研究』(東京大学博士論文、2022年)
・東慶寺「天寿院千姫侍女しょけん書状」解説、大阪城天守閣「主要展示品解説」、姫路市・姫路城の解説、常総市「千姫の墓」、『広報常総』2023年6月号、伝通院・知恩院の案内
▼絵・写真・刊本のクレジット
・千姫姿絵(部分)(弘経寺、パブリックドメイン)
・天秀尼像(部分)(東慶寺、パブリックドメイン)
・東慶寺の山門 写真:Naokijp(CC BY-SA 4.0) https://creativecommons.org/licenses/...
・東慶寺の本堂 写真:Naokijp(CC BY-SA 4.0) https://creativecommons.org/licenses/...
・徳川家光像(金山寺本)(金山寺、パブリックドメイン)
・徳川秀忠像(徳川記念財団、パブリックドメイン)
・江(崇源院)像(部分)(養源院、パブリックドメイン)
・伝豊臣秀頼像(1914年の模写)(東京大学史料編纂所、パブリックドメイン)
・大坂夏の陣図屏風・右隻(黒田屏風)(大阪城天守閣、パブリックドメイン)
・徳川家康像(狩野探幽筆)(Kanō Tan'yū、大阪城天守閣、パブリックドメイン)
・徳川綱重像(知恩寺、パブリックドメイン)
・姫路城・化粧櫓の外観 写真:そらみみ(CC BY-SA 4.0) https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
・姫路城・化粧櫓から見た西の丸 写真:Corpse Reviver(CC BY 3.0) https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
・姫路城・百間廊下の内部 写真:Corpse Reviver(CC BY 3.0) https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
・姫路城・化粧櫓前からの大天守 写真:そらみみ(CC BY-SA 4.0) https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
・男山・千姫天満宮 写真:Marimonomori(CC BY 4.0) https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
・知恩院・千姫の墓 写真:663highland(CC BY 2.5) https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
・常総市・弘経寺の本堂 写真:小石川人晃(CC BY-SA 4.0) https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
・書写山圓教寺・本多家墓所 写真:663highland(CC BY 2.5) https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
・大阪城・豊臣秀頼 淀殿ら自刃の地の碑 写真:Paul VanDerWerf(CC BY 2.0) https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
・歌川広重「桑名 七里の渡舟」(歌川広重(1797–1858)、メトロポリタン美術館、CC0 1.0)
・池田光政像(常住寺本)(常住寺、パブリックドメイン)
・伝通院・千姫の墓 写真:ウィキ太郎 (Wiki Taro)(Public domain)
・坂崎直盛(宇喜多詮家)像(個人蔵、パブリックドメイン)
・千姫仮名消息・公方様御局宛(千姫(1597–1666、書誌の作者欄)、早稲田大学図書館、パブリックドメイン)
・月岡芳年「魁題百撰相・秀頼公北之方」(月岡芳年(1839–1892)、パブリックドメイン)
・寛永十三年江戸大絵図・図本体(作者・書写者未詳(提供:国立国会図書館)、国立国会図書館、パブリックドメイン)
・江戸図屏風・左隻第一扇上部(国立歴史民俗博物館、パブリックドメイン)
・『徳川実紀』第1編(1904年)国立国会図書館(保護期間満了)
・『徳川実紀』第2編(1904年)国立国会図書館(保護期間満了)
・『徳川実紀』第3編(1904年)国立国会図書館(保護期間満了)
・『史籍雑纂』第2 所収「駿府記」(1911年)国立国会図書館(保護期間満了)
(動画の中で拡大・トリミング・ぼかし・蛍光ペンを加えて使っています)
地図:Natural Earth(パブリックドメイン)をもとに作成
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