Celtic Fantasy Music for Study & Sleep | Resting by an Overgrown Train After the World Ended
─このチャンネルについて─
【終末ケルト音楽】は、文明が終わったあとの日本を、ひとりの少女と旅するBGMシリーズです。
誰もいなくなった町、草に埋もれた道、静かな朝と夜。
旅の途中で出会う風景を、音楽にしてお届けします。
このチャンネルの音楽は、日本のビジュアルノベル(美少女ゲーム)のBGMが持つ、懐かしくて少し切ない雰囲気に、ケルト楽器のやさしい音色を重ねた、独自の路線を目指して制作しています。
作業や勉強のおともに、眠る前のひとときに。
少女との旅を、ゆっくりお楽しみください。
─物語─
ひび割れた道路をしばらく歩いていくと、小さな駅に着いた。
ホームには電車が一本、止まったままになっている。
車体は蔦に覆われて、窓ガラスはほとんど残っていない。
少女は迷わず電車に乗り込むと、反対側のドアから顔を出した。
「見てください。こっち、湖みたいになってますよ」
線路のむこう側は、すっかり水に沈んでいた。
澄んだ水の上に、空と雲がそのまま映っている。
架線柱だけが水の中から突き出して、遠くの街まで点々と続いていた。
少女はブーツを脱いでそろえると、ドアの縁に腰かけて、足を水に入れた。
「冷たい。……気持ちいいです」
朝から歩きどおしだった。
ホームの端から土手に下りて、リュックを下ろし、草の上に座りこむ。
この電車はどこへ行くはずだったんだろう、と聞いてみる。
「さあ。でも、むこうに街が見えます。次はあそこまで行ってみましょう」
水の上を歩いていくつもりか、と聞く。
「遠回りすれば平気です。たぶん」
たぶん、らしい。
風が吹いて、蔦の葉がいっせいに揺れた。
水面の雲が、ゆっくりと形を変えていく。
「出発は、足が乾いてからにしましょう」
それなら、まず水から上げないと、と返す。
「うん。あとちょっとだけ」
誰にも使われなくなった駅での、静かな昼下がり。
動かない電車の傍で、少女と一緒に疲れた足を休めていた。
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45:02 くり返し(2周目)
1:30:04 くり返し(3周目)
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