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「今儲かってるから正しい?」EV嫌いおじさんが、トヨタの首を絞めている。|トヨタ中間決算

Andy Kondo - Innovation Analyst7,058回視聴投稿日: 2026/11/06
「トヨタ、好決算」。でも増益の主因は円安で、為替を除くと上期は1,950億円の減益でした。そして決算資料の21ページには、中国で売るEVを中国人のチーフエンジニアと中国の部品で作り、その学びをアジアに広げる、と書いてあります。 トヨタはEVを、本拠地の日本では学べず、中国で学んでいる。そこへ追い込んだのは誰なのか。2026年11月5日発表の中間決算を読みます。 無料メルマガ Andy's Weekly(週1・欧州と日本のモビリティの見立て):https://andykondo.substack.com モビリティ産業ニュースレター Andy's Mobility Signals(火曜・金曜の週2回):https://andykondo.jp/briefing.html 上期(4〜9月)の営業利益は2兆1,911億円で、前の年より9.2%の増益。通期の見通しは5,000億円の上方修正。株価は翌日に1割以上上がりました。けれど、為替だけで6,850億円のプラスがあり、7〜9月の為替などを除いた増益は100億円にとどまります。営業利益率は2年前のピーク11.9%から、今期見通しの7.3%へ下がっています。 決算資料が書く中国の戦い方は「中国人RCE(企画から開発まで全責任を持つチーフエンジニア)による開発」「国籍・トヨタグループを問わず部品・技術を採用」。アジアでは新しいマルチパスウェイ・プラットフォームで「中国の学びを日系サプライヤー含めアジアに横展開」。中国で売れているトヨタのEV bZ3Xは、部品の65%が中国のサプライヤーで、運転支援の頭脳は中国のMomentaです。 自動運転、AI、ソフトウェアで価値が決まる次の世代のクルマの土台はEVです。Waymoも、Pony.aiもロボタクシーをEVに一本化し、トヨタがWaymoに出す車もEVのbZ4Xでした。その土台を、トヨタは日本で育てられていない。新車に占めるEVの比率は、EUが22.7%(2026年1〜9月)、中国は新エネ車で67%(9月)、韓国13.1%(2025年)に対し、日本は1.6%(2025年)です。 「今儲かっているから正しい」と言い続けた声と、EVを拒んだ日本の市場が、トヨタの未来の可能性を狭めていないか。マルチパスウェイは最初は正解だった。でも、やめどきを誤った。そう考える理由を話します。 ■ チャプター 00:00 トヨタ中間決算:増益・上方修正・株価1割高 01:05 増益の主因は円安。為替を除けば上期は減益 01:43 決算資料21ページ:中国で売るEVは中国人エンジニアと中国の部品で 02:24 前提:EVは自動運転・AI・SDVの土台 03:36 トヨタ×Waymoのロボタクシーも、EVのbZ4X 04:32 トヨタを追い込んだのは誰か 05:26 トヨタが嫌いだから言うのではない 06:09 トヨタ自身の言葉:中国の戦い方「With China, For China」 07:54 22ページ:中国の学びをアジアへ横展開 08:48 マルチパスウェイ・プラットフォームは商品力の足枷では 11:41 CES 2026の展示:中国で売るトヨタのEV bZ3X 13:02 中国のbZ3Xの1か月=日本のbZ4Xの半年 13:50 BYDは自国の巨大なEV市場で鍛えられた 15:12 皮肉:中国を一番嫌うのは、トヨタを一番応援する人たち 16:53 日本はEV後進国になった 18:09 去年10月と今年4月の動画で言ってきたこと 19:54 空気をつくったトップの発言(2020年・2024年) 21:43 寄せられた批判「今儲かっているから正しい」 22:49 今日の利益は過去の判断、未来の利益は今日の投資 25:22 決算の数字:7〜9月、為替を除いた増益は100億円 26:18 営業利益率 11.9%→7.3% 27:42 利益率を下げた主因は関税と資材高 28:48 「HEV1千万台の上に、EVは実需ベースで上乗せ」 30:10 稼ぎ頭のアジアにも中国勢 31:41 自動運転はハイブリッドでもできる。でも 33:12 Waymoのパネル:EVを選ぶ理由 33:48 トヨタ×Waymo:車はbZ4X 35:21 レクサスLF-ZCの開発中止と、自動運転のない将来像 36:48 マルチパスウェイは最初は正解だった 37:45 反論:EV先行組は儲かっていない/米国はハイブリッド 38:19 やめどきを誤った 39:27 トヨタをそこへ追い込んだのは誰か 40:03 なぜ日本市場だけ新しいものを拒むのか 42:07 Andy's Mobility Signals と関連動画 ■ 関連する動画 ▼ EV否定が日本メーカーを潰す。未来の芽を摘む保守的な消費者という足枷(2025年10月)    • EV否定が日本メーカーを潰す。未来の芽を摘む保守的な消費者という足枷   ▼ 今のEV否定が30年後のトヨタを殺す——マルチパスウェイという欺瞞(2026年4月)    • 今のEV否定が30年後のトヨタを殺す——マルチパスウェイという欺瞞   ▼ なぜ自動運転は「EV一択」なのか?トヨタのハイブリッドすら排除される3つの残酷な条件    • なぜ自動運転は「EV一択」なのか?トヨタのハイブリッドすら排除される3つの残酷な条件   ▼ タクシー車両シェア9割のトヨタが動かないから、日本のロボタクシーは始まらない    • タクシー車両シェア9割のトヨタが動かないから、日本のロボタクシーは始まらない   ▼ NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」を見て|これでは、世界に勝てない    • NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」を見て|これでは、世界に勝てない   ▼ トヨタの自動運転、2028年市販化。自動運転AIの内製っていうけど…本当にできるの?    • トヨタの自動運転、2028年市販化。自動運転AIの内製っていうけど…本当にできるの?   ■ 補足と訂正 事実と僕の見立ては分けて話しているつもりですが、勢いで言い過ぎたところを補足します。 ・13:58 「9月の数字で67%が電気自動車」:67%は、EVとプラグインハイブリッドなどを合わせた新エネルギー車の比率です(中国の乗用車小売・2026年9月) ・15:59 「bZ4Xを都内で走らせる」:10月30日のトヨタとWaymoの発表は「2027年に日本で初期運行(試験・検証を含む)」までです。bZ4Xを東京で使うか、一般の人がいつ・どこで乗れるかは、まだ発表されていません ・17:06 ドイツ:2026年9月のEV(BEV)比率は34.5%で、過去最高です(ドイツ連邦自動車庁KBA)。「37〜38%」と言いましたが、正しくは34.5%です ・18:36〜19:50 「中国に任せないと進まない、と資料で言っている」:決算資料の文言そのものは、中国では「中国人RCEによる開発」「国籍・トヨタグループを問わず、部品・技術を採用」(p21)、アジアでは「中国の学びを日系サプライヤー含めアジアに横展開」(p22)です。「中国に任せないと進まない」は、そこから僕が読み取ったことです ・27:04 上方修正の中身:決算資料では諸経費の改善が中心です(p31)。「関税の前提の見直し」と「開発プロジェクトを止めた効果」という内訳は、報道によるものです ・35:44 トヨタ自前のレベル4「2032年が目標」:トヨタの正式発表ではなく、報道です ・35:57 「他社の頭脳を載せる車を作るだけの工場になる、と言っちゃっている」:トヨタがそう言ったのではなく、僕の見立てです ・42:20 Andy's Mobility Signals は火曜と金曜の週2回です ■ 主な出典 ・トヨタ自動車 2027年3月期 第2四半期決算説明資料・決算短信(2026-11-05)p5〜p37 ・中国の新エネ車比率:CPCA(乗用車市場信息聯席会)の集計 ・EUのEV比率:ACEA(2026年1〜9月)/ドイツ:KBA(2026年9月)/米国:EIA(2026年7〜9月)/韓国:2025年の業界集計 ・日本のEV比率:2025年の業界団体集計(軽EVを含む)/bZ4Xの販売:自販連の車名別 ・bZ3X:CarNewsChina、Electrek ・インドネシア:Gasgoo(2026年9月)/タイ:2026年1〜3月の販売統計 ・豊田章男氏の発言:2020年12月の自工会会見(Car Watch)、2024年1月の講演(Bloomberg ほか) ・Waymoのパネル:CES 2026(筆者撮影) ・コメントの引用:2026年4月の動画に寄せられた公開コメント(投稿者名は伏せています) ■ Andy Kondo|イノベーションアナリスト 世界の展示会や企業の現場を継続取材し、技術と産業の変化をお伝えしています。 公式サイト:https://www.andykondo.jp note:https://note.com/andykondo 無料メルマガ Andy's Weekly:https://andykondo.substack.com モビリティ産業ニュースレター Andy's Mobility Signals:https://andykondo.jp/briefing.html #トヨタ #決算 #EV #マルチパスウェイ #中国EV #自動運転 #Waymo #bZ3X

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