仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)完全解説|面積は東京ドーム約10個分 140万㎥の土はどこから来たのか 3Dで断面まで見る
仁徳天皇陵古墳の、3重の濠や堤まで含めた広さは約46万4千㎡(宮内庁)。東京ドームの約10個分です。墳丘に盛られた土は約140万㎥で、東京ドームを満たしても、まだ余ります。この土はどこから運ばれたのか。そして、中に入れないこの古墳を、私たちはどこまで知っているのか。宮内庁の測量と調査の数字から、3Dで組み直して見ていきます。
この動画は、仁徳天皇陵古墳(大仙古墳・大山古墳)を、技術と事実から解説するものです。宮内庁が管理し、いまも皇室の祭祀が続く陵墓であることを踏まえ、宮内庁書陵部の『書陵部紀要』、政府の答弁書、堺市と文化庁(世界遺産の推薦書)の資料をもとに、場所と呼び名、測り方で変わる長さと大きさ、3段の墳丘の断面、大林組の試算の前提と答え(半分は濠から、半分は近くから)、築造の時期、記録に残る「中」、いまの姿と調査を、順にたどります。
画面の左上の札: 証(物証)=資料の数字・原文(と単純な計算)/説(模式)=公式に寸法や形がない部分の図解(葺石の色・盛り土の層・石室の位置・土壇とみられる地形の点線など)。AIで作ったイメージ映像は使っていません。
0:00 はじめに
0:56 第1章 どこにあって、なぜ入れないのか
3:48 第2章 どれだけ大きいのか
8:27 第3章 3段の墳丘を、断面で
12:46 第4章 140万立方メートルの土は、どこから
18:09 第5章 いつ、誰の古墳か
21:42 第6章 記録に残る「中」
26:00 第7章 いまの姿と、調べ方
31:12 まとめ
※3Dと図は、公表された寸法と数値から作った模式図です(宮内庁・堺市・報告書の写真・図・絵図は使っていません)。墳丘の段は『書陵部紀要』第74号の設計の復元案によります。写真は拝所の1枚(Sakai Yayoi / CC0、Wikimedia Commons)。
※標高データ: 国土地理院 標高タイル(基盤地図情報数値標高モデル)を加工して作成(地形は縦を強調した場面あり。古墳は実寸)。地図データ: © OpenStreetMap contributors(ODbL)。海岸線はいまの形です。
※面積 約46万4千㎡は宮内庁の値で、範囲は書かれていません(堺市博物館の整理では陵墓図の本陵面積464,123㎡)。本編では3重の濠や堤まで含めた陵の広さとし、東京ドームの建築面積46,755㎡で約9.9個、甲子園の総面積約38,500㎡で約12個(計算)。墳丘だけなら約10万3千㎡(約2.2個)。
※長さは何を測ったかで違います。公表の値486m、水面から上481.13m(2016年の測量)、いまの濠の底の裾で525.01m(書陵部「築造時の墳丘長を示すものではない」)、設計の復元案513.3m。高さは堺市35.8m・文化庁34.8m。
※大林組の試算(季刊大林20号、1985年)は記録ではなく、条件を決めた試算です(古代の道具だけ・牛馬なし・1日8時間・ひと月25日、長さ475mの墳丘と2つの濠まで、埴輪の製造は除く)。濠を平均5m掘って出る土は必要な量の約半分で、残りは近くから運ぶ、という前提です。作業がいちばん多い時を1日2,000人と決めると、15年8か月・のべ約680万7千人・約796億円(1985年の試算での金額)。大林組自身は「何年を要したかは、判明していない」と書いています。現代の機械なら2年6か月・のべ約2万9千人・約20億円。
※世界の三大墳墓(堺市の比較表): 墳丘の長さでは世界最大級(推薦書)ですが、体積は始皇帝陵・クフ王のピラミッドに次ぐ3番目。国内の体積1位は応神天皇陵古墳(約143万㎥)です。
※被葬者と築造の時期: 宮内庁は第16代仁徳天皇の陵(百舌鳥耳原中陵)と定めて管理しています。学術では、被葬者は確定していないとされます(13団体の見解・堺市博物館)。築造は5世紀。堺市は「履中天皇陵古墳よりも、あとで築造された」と説明し、推薦書は両方を古墳時代の中期中葉に置きます。
※刀子の残っている長さ約10.5cmは國學院大學の発表の値です(堺市の配信の画像の名前は約9.4cm)。
※情報の時点は2026年10月22日です。前方部の「土壇」は共同通信が宮内庁への取材として報じたもの(2026年5月17日)で、規模は分かっていません。宮内庁の発表や報告書は、この時点ではありません。陵墓関係17学協会の報告会は2026年12月12日(土)、東京(専修大学神田キャンパス)で開かれる予定です(対面のみ)。
出典(アクセスは 2026-10-22):
宮内庁(https://www.kunaicho.go.jp/+以下):
[1] 陵墓 learn/institution/shisetsu/ryobo.html
[12] 仁德天皇 百舌鳥耳原中陵 visit/ryobo/016.html
[28] 企画展 仁徳天皇陵と近代の堺(2024) learn/culture/shoryobu/kikakuten-shoryoubu060914.html
[38] 陵墓のお知らせ一覧 visit/ryobo/info/
[39] 書陵部パンフレット culture/shoryobu/pdf/shoryo-pamphlet.pdf
宮内庁書陵部 書陵部紀要(https://shoryobu.kunaicho.go.jp/Publi...
[5] 紀要69 第1濠内三次元地形測量 PDF/000/kiyo069b127.pdf
[6] 紀要74 第1堤の事前調査 000/000007450000/9f6e398a2a11437e91465cfc66037811
[13] 紀要52 墳丘外形調査 PDF/000/kiyo052b001.pdf
[14] 紀要72 倒木復旧の立会調査 PDF/000/kiyo072b039.pdf
[26] 紀要62 伝仁徳天皇陵出土品 PDF/000/kiyo062b001.pdf
[27] 紀要77 第3堤の事前調査 000/000007750000/5c968f3d91194f40bc4fc3ce7868f560
[29] 紀要71 第1堤の事前調査 PDF/000/kiyo071b028.pdf
[32] 紀要75 柏木貨一郎とガラス製品 PDF/000/kiyo075b001.pdf
堺市(https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/+以下):
[3] 博物館 仁徳天皇陵古墳百科 hakubutsukan/collection/mozukofungun/kofun.html
[7] 古墳DB 仁徳天皇陵古墳 rekishi/dkofun/database/nintokutenno.html
[15] 世界三大墳墓の大きさ比較 rekishi/sei/kohun_siru/kohun_gaiyo/omonakofun.html
[19] 古墳DB 履中・反正天皇陵古墳 rekishi/dkofun/database/richutenno.html ・hanzeitenno.html
[20] 古墳大きさランキング rekishi/dkofun/ranking/zenkoku.html
[21] 観光 仁徳天皇陵古墳 sakai/keisho/romann/nintokutenno.html
[22] 指定文化財 甲冑之圖 rekishi/bunkazai/bunkazai/shokai/bunya/rekishi/nintokutennodaisen.html
[40] 百舌鳥古墳群 おすすめスポット rekishi/sei/kohun_otozureru/spot.html
文化庁 文化遺産オンライン(https://online.bunka.go.jp/+以下):
[8] 仁徳天皇陵古墳ほか special_content/component/186
[9] 推薦書(2018) docs/special_content/recommendation/19_mozu_furuichi.pdf
衆議院 答弁書(https://www.shugiin.go.jp/internet/it...
[10] 内閣衆質171第611号(2009) b171611.htm
[35] 内閣衆質174第585号(2010) b174585.htm
日本考古学協会(https://archaeology.jp/info/info/+以下):
[30] 陵墓立入り観察の意見表明(2025) 1113
[31] 報告会のお知らせ(2026-12-12) 1190
[42] 14学協会の見解(2019) 905
そのほか:
[2] 東京ドームの大きさ https://www.tokyo-dome.co.jp/dome/about/
[4] 大林組 季刊大林20号 王陵(1985) https://www.obayashi.co.jp/kikan_obay...
[11] 13団体の見解(2018) https://www.nihonshiken.jp/?p=2502
[16] 甲子園球場 施設概要 https://koshien.hanshin.co.jp/stadium...
[17] JR東海 N700S https://railway.jr-central.co.jp/trai...
[18] 大和ミュージアム 数字で見る大和 https://yamato-museum.com/yamato-data/
[23] 國學院大學 刀子・甲冑片(2025) https://www.kokugakuin.ac.jp/news/485870
[24] 堺市 報道提供資料(2025-06-19) https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/k...
[25] ボストン美術館 収蔵品(〜objects/8785) https://collections.mfa.org/objects/8781
[33] 共同通信 2026-05-17(佐賀新聞) https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1...
[34] 国土地理院 標高タイル https://maps.gsi.go.jp/development/ic...
[36] 関西大学 プレスリリース(2026) https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/...
[37] 宮内庁書陵部 ギャラリー 文久山陵図 https://shoryobu.kunaicho.go.jp/Galle...
[41] Commons 拝所の写真(CC0) https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
[43] 日本経済新聞 2018-10-15 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO...
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