【日立】なぜイタリアは鉄道を日本の日立に任せたのか...時速360キロの日本製「赤い新幹線」がヨーロッパを走る理由
時速360キロ。真っ赤な高速列車が、いまヨーロッパを走っています。
名前はフレッチャロッサ1000。誇り高いイタリアが「国の顔」として任せた相手は、日本の日立でした。
しかも日立は、日本から列車を運んだのではありません。経営が苦しかったイタリアの鉄道メーカーを、およそ40億円で買い、工場も職人も受け継ぎました。
その赤い列車は今、スペインの激戦区でも、国鉄と競り合いながら客をつかんでいます。
なぜ、フェラーリの国は、日本の会社を選んだのか。
なぜ、後から来た列車が、国鉄の牙城で客をつかめたのか。
日立の決算資料・発表資料と、現地の報道から、順に見ていきます。
皆様は、新幹線に初めて乗った日のことを覚えていますか。よければコメントで教えてください。
■ 目次
0:00 時速360キロの赤い高速列車
1:09 第1章 行き詰まったイタリアの鉄道
2:53 フレッチャロッサ1000の登場
4:46 第2章 スペインの激戦区へ
6:48 後から来た列車が客をつかめた理由(値段と乗り心地)
7:44 新しい世代の大量注文
9:31 第3章 日立が選ばれた理由
10:37 選ばれた3つの理由
11:33 日立の強みは信号
12:41 国境を越える前提の列車
13:37 第4章 現地の利用者の声
14:54 日本のやり方を持ち込まなかった
15:45 引き返さない道を選んだ日立
■ 注記
※工場・会議室・駅・車内などの場面は、資料をもとにした再現のイメージです。実際の映像ではありません。
※現地の利用者の声は、報道や口コミをもとに要約したものです。
※外貨の円換算は、それぞれ当時のおおよその為替で計算しています。
※運賃は、イリョが開業した2022年10〜12月期のマドリード〜バルセロナ間の平均です。
※心理学の実験は、Gilbert & Ebert(2002)によるものです。
※誤りに気づかれた方は、コメントで教えてください。確認のうえ、固定コメントで訂正します。
■ 主な出典
[日立公式]
・アンサルドブレダ・アンサルドSTSの取得(2015年)、トレニタリアとの契約、スペイン向け23編成の受注(2020年)、タレスの鉄道信号事業の取得(2024年)などの日立のニュースリリース
・日立製作所 2026年3月期 決算資料 https://www.hitachi.com/content/dam/h...
[スペイン・イリョ]
・JETRO ビジネス短信 https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/...
・Railway Journal(イリョの開業) https://www.railjournal.com/passenger...
・スペイン競争・市場委員会(CNMC)鉄道旅客の年次報告 https://www.cnmc.es/prensa/inf-anual-...
・El Español(自由化後の運賃) https://www.elespanol.com/invertia/ob...
[心理学]
・Gilbert, D. T., & Ebert, J. E. J. (2002). Decisions and revisions: The affective forecasting of changeable outcomes. Journal of Personality and Social Psychology.
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